タイトル:F/S KGRIND 1
素材:染料、紙粘土、古着、スタイロフォーム
サイズ:w124×h109×d5cm (cm)
制作年:2021
・略歴
1983年 東京都生まれ 1983年~1990年 アメリカ/カリフォルニア州/ サンディエーゴ 1990年~1996年 日本/東京 1996年~1999年 シンガポール/シンガポール日本人中学校/卒業 1999年~2002年 日本/東京学芸大学高等学校/卒業 2003年~2009年 杉野服飾大学/卒業
・主な受賞歴
2007年12月 JFW JAPAN CREATION TEXTILE CONTEST 2008 新人賞 2018年9月 第25回 ユザワヤ創作大賞展 グランプリ 2019年1月 第1回 タガワアートビエンナーレ 佳作賞 2019年3月 第54回 昭和会展 東京海上日動賞 2019年3月 第54回 昭和会展 ニューヨーク賞 2019年6月 ART OLYMPIA 2019 優秀賞 2019年7月 神奈川県美術展 入選 2020年2月 FACE 2020 損保ジャパン興亜美術賞 入選 2020年9月 SICF21 オーディエンス賞&ワコールスタディホール京都奨励賞 2020年12月 UNKNOWN ASIA 2020 イープラス賞&レビュアー賞 2021年9月 神奈川県美術展 工芸 大賞 ・主な活動歴 2009年7月 水戸芸術館 展示 2009年9月 水戸芸術館 東京巡回展 展示 2019年4月 新宿三越伊勢丹 展示 2019年10月 PARIS 2019 ART ELYSEES 出品 2020年8月 新宿伊勢丹ReStyle THE POWER OF CHOICE 展示 2020年10月 株式会社ワールド 246.st MARKET 展示 2020年12月 UNKNOWN ASIA 2020 展示 2021年1月 UNIQLO TOKYO 展示 2021年2月 新宿伊勢丹 丹青会 展示 2021年3月 &bridge ひたちなか展示 2021年4月 タケオキクチ海老名展示 2021年8月 渋谷リビング ‘PAUSE’ 個展 2021年9月 spiral hall 表参道 ’section’ 展示 2021年9月 京都ワコールスタディーホール ‘touch point’ 個展 2021年9月 新宿伊勢丹 alfrex ’Re MARENCO’ 展示 2021年10月 新宿伊勢丹 ’certainly you exist’ 展示 2021年10月 PARIS 2021 MODERN ART FIAR 出品
ステートメント:
私は木目込みというテキスタイルを埋め込む技法で制作をしています。 木目込みとは、今から300年前の日本の江戸時代に賀茂別雷神社の 宮大工をしていた高橋忠重が柳筥を作った時の端材を削った人形が木目込み人形の始まりです。 昨今、日本の家庭では、雛祭りに飾るお雛様が一般的に木目込み人形へとなっていきました。 身代わりの型を水で流し災厄を祓う風習だったものが、 子供の枕元に人形を置いて穢れを移すことへと変わり、 現在では飾る事で厄を祓う形へと変化してきたのが木目込み雛人形の成り立ちです。 このように木目込みという技法で作り上げられるものは神への器から、 親から子へ孫へと命を繋げる願いの器へと変化しているように私は感じます。 当初は我が子の生きている証を、娘が着ていた古着を用い、 彼女の特徴を誇張した姿勢(PAUSE)のキャラクターで集積させ留めて存在証明していました。 親から見るその作品は彼女の過去が一時停止(PAUSE)して一同に集まり、 現在の彼女が確かに存在していることを実感でき、目の前にいる彼女と作品を見ることで この先の彼女を想像することができました。 身につけていたそれぞれの人のストーリーを持つ古着のテキスタイルを使って現代的にアレンジ することで、今を生きる人々の姿を表現し、伝統技法に込められた生命への祈りや願いも 重ねて制作しております。
¥715,000価格